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イノシシの猪突猛進は嘘である

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どうも!ヒノウ(ヒノウ@自己PR力の伝道師 (@hinou_hito) | Twitter)です。

 

今日は本筋とは全く関係がないネタ記事。

 

僕は小学校高学年から中学生頭ぐらいまで、僕は反抗期が酷すぎたらしい。

 

 

地元が埼玉ながら秩父寄りの山の中のど田舎。

 家の裏がすぐ山だったため、小学校の時は親と喧嘩をしてよくリアルに山に捨てられた。

 

アレは小学校5年生ぐらいのある日。

 

僕はその日もまた親と喧嘩をしてた。

 何が原因かは覚えていないが、その日の暴れぶりはなかなか酷く、僕は木刀を持ってワーワー言っていたらしい。

 

詳細はイマイチ覚えていないが、気分は剣心だったことだけだけ覚えている。

 反抗期ながらすっごい手加減して婆ちゃんの腹辺りを木刀でペタペタしていた。

 

その日は母親と婆ちゃんののブチ切れっぷりも凄まじく、僕は母親と婆ちゃんに押さえつけられた。

 

「婆ちゃん!縄持って来て!!」と母親は言った。

そして僕は二人ががりで縄でぐるぐる巻きに縛られた。

 

その姿はまさに漫画のような縛られっぷりだったと思う。

そしてそのまま山に連れていかれ、中腹あたりでポイッと捨てられて、

母親と、婆ちゃんは家に戻って行った。

 

父親はビートたけしお笑い番組を見て笑っていた。

 

大体こーゆー場合は、僕が根負けして家に謝りに行くか、母親がしばらくして迎えに来てくれるのだが、

 

その日は一向に迎えに来ず、僕は縛られてるため身動きが取れなかった。

 

2〜3時間がたったぐらいだろうか。

 

僕はもぞもぞ動き続けたことで、縄が緩んできていて、ようやく抜け出すことができた。

 

ちょっとオシッコしようと、山の中で立ちションをしようとしたその時、1mぐらいはありそうなイノシシが10mほど前方に立っていた。

 

僕の地元はど田舎のため、畑をイノシシで荒らされたなどのこともよくあり、イノシシが普通にいる。

 

田舎の人は知っているかもしれなが、イノシシというのは猪突猛進という言葉の通り、目が会うと追いかけて来る。

小5の頃だ、自分の身長ほどもあろうイノシシが猛然とタックルをかまそうと迫って来るのである。

 

ぶつかって来たらひとたまりもないだろうし、下手すれば命に関わるレベルだ。

 

僕は全力で逃げた。

 

その山から家までは走って5分ほどの距離。

全力で家に向かって走った。

 

だが普段山を走り慣れていないことなどもあり、当然イノシシの方が断然早い。

 

みるみるイノシシに差を詰められた。

 

ヤバイ!そう思った時、ふと僕は思い出した。

(イノシシって確か、真っ直ぐしか走れないらしいよな。)

 

瞬間的にそのことが頭に浮かんだ僕は、ジグザグに走った。

右に行き左に行き、ジグザグに山を走り降りた。

 

するとどうだろう。後ろを追いかけて来るイノシシ。

ものの見事にジグザグに追いかけて来るではないか。

 

むしろ僕が走ったルートをそのまま辿って来る勢い。

いいですかみなさん。

 

イノシシは真っ直ぐしか走れないは嘘です。

全然ジグザグに走れます。

ソニックセイバーも真っ青のコーナーリング。*1

 

玄関に飛び込んで、命からがら逃げ切ることはできたが、玄関をガラガラガラと閉めた瞬間、イノシシが玄関に扉に体当たりし、家全体が揺れた。

 

金属製の扉が大きく凹んだ。

実家の玄関にはまだあの時の傷が残っている。

 

あの時の恐怖は凄まじく、未だにイノシシに終われる夢を見る。

 

衝撃に驚いた母親と婆ちゃんは僕に駆け寄り、喧嘩のことはそっちのけど心配してくれ、山に捨てたことを謝ってくれた。

 

父親は志村けんのテレビを見て笑っていた。