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ヨッピーさんは面白かったけどもう面白くない

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人は立ち位置であったり伝えるべき相手の人数によって、伝えることや伝え方は変わってくる。

 

恋人1人に伝えるためだったら、ラブレターに2人の思い出や相手への気持ち、愛の言葉でも伝えれば良い。だが多くの友達に伝える場合にはそうはいかない。多くの人に伝えようと思ったら、どうしても全員が共有していることで伝えるしかない。

 

インディーズ上がりのバンドが、インディーズ時代にあなたの心に突き刺さる曲を作っていようが、メジャーにいき、より多くの人に伝えるためにはどうしたって歌詞は哲学的になって行き、誰も傷つけない代わりに誰にも刺さらない歌詞に変わる。

 

マイナーな時代には下ネタを多用していたRADWIMPSも、有名になり、映画の主題歌になり、日本中から注目されるバンドになったらもう下ネタばかり歌うわけにはいかなくなった。

 

多くの人に届けようとすればするほど、大衆化しなければ行けない。どうしたってトゲをなくし、丸く丸くしていかないといけなくなってしまう。

 

そりゃあそうだ。2人の思い出を込めたラブレターは、一緒にその時間を体験した相手でないと伝わらないし、青春時代を共有した相手じゃないと伝わらない。だからより多くの人に共感してもらうのは、伝えることをどんどん抽象化していくしか無くなってしまう。

 

あの頃の曲が好きだったといくらだれかが叫んだところで、その声はもう届くことはないし、仮に届いたところでもうステージが違うのだ。届けるべき相手があなただけではなくなってしまったのだ。

 

 

中学のクラスメイトで地味だけど笑顔が可愛くて素直だったあの子も、成人し、大人になるにつれていろいろなことを経験し、ゴリゴリのギャルになっていたりする。

人は変わるのだ。当たり前のことだ。

 

インディーズのバンドはプロのメジャーバンドに比べたらどうしたって演奏は下手だ。だが、それでもメジャーよりインディーズの方が好きと言う人はそれなりの割合に存在する。なぜかというと、演奏が下手な分、それを補うだけの熱意がそこにあるからだ。

 

僕は以前からツイッターで言っているのだが、技術を一定以上身につけてしまうと、熱意がなくなると思っている。

音楽もそれと同様で、ごく一部の人に突き刺さる音楽だったのが、メジャーになり、届けるべき相手が増えれば増えるほど、小手先の技術に頼り、抽象化された心地いい音楽に変わってしまう。

 

音楽は本気で、伝えたいことを曲にして、熱意を込めてやって行けばいくほどファンが増えて、届けるべき相手が増えて、より多くの人に届けるために、音楽は変わってしまう。音楽のジレンマだ。よう。聞いてんのか藤原基央。俺は綾波に触発されて綾波の曲作っちゃうあの頃のあんたが好きだったよ。

 

それがなんだ今じゃ…

あれ?待ってこれなんの話だ?俺ヨッピーの記事書くつもりじゃなかったっけ?

 

間違えた。やべーな。路線間違ったまま1000文字も突き進んでしまった。

2段落目から進む道を間違ったことはわかってたんだけど、突き進んでみればどっかで本題に戻れるんじゃないかと思ってたけど無理だったわ。ごめん。仕切り直す。

 

インターネットの世界でも、無名の頃に尖った企画をやりまくって、面白記事の第一人者と呼ばれながらどんどん売れて行き、今では随分丸くなってしまった人がいる。

そう。みんな大好き“だった”ヨッピーさんだ。

 

あの頃のヨッピーさんは面白い企画をどんどん作っていた

 

 ここ5〜6年ほど、インターネットの面白記事と言ったら、そのほとんどをヨッピーさんが関わっていた。僕がWEB記事というものに興味を持ち、ブログなんかにも興味を持ち出したのも、当時のヨッピーさんの記事を読んだからだ。

 

その頃、俺にとってはインターネットと言ったら、知りたい情報を探すためのツールの一つ、通販、もしくは2ちゃんのまとめサイトなんかを見るぐらいにしか使っていなかった。

 

ただ、始めてヨッピーさんの記事を読んで、インターネットにもちゃんと作り込んだ面白いものあるんだなーと感心したのを覚えている。

 

omocoro.jp

getnews.jp

aucfan.com

クッソ面白いじゃん。

仕事中にめちゃめちゃ読んでたわ。おかげさまで仕事の進行どんどん遅れました。

 

まぁ正直に言うと「笑い」として面白いと言うより、わかりやすく「面白いと言いやすい」企画力が凄い。ツイッターでバズるのもわかる。

 

「笑い」ではなく「企画の天才」って感じ。

ライターじゃなくてYOUTUBERの方が向いてるのでは?

 

でもこの辺の見るとめちゃめちゃわかりやすいけど文章力もすごい。例えがめちゃくちゃなのにめちゃくちゃわかりやすいと言う奇跡。

www.ren-ai.jp笑いじゃないって言ったけど、普通に笑ってしまったわ。

この辺は企画力じゃなくちゃんと文章で笑いをとった上でさらに納得感まである。こんなのも出来んのかよ。

 

しかも商社マンとか言う超絶エリート。もはやぼっくんに勝ち目なくねーか?

 それがね、それがさ、気づいたら去年あたりから

 

こーゆーのとか…

こーゆーのとか…

こーゆーのとか…

 

 いつの間にか「おもしろ」の人だったのが、「観光」の人だったり「ビジネスマン」だったり、「インターネットの正義の味方」みたいな感じになってきてる。

もう最近は「おもしろ」の記事なんてほとんど書いていないんじゃねーの?

 

もちろん今の状況が間違っていると言うつもりはない。

 

単純に凄いと思うし、ヨッピーさん自身の目的が変わったなら活動が変わるのは当たり前のことだ。ファンが増えたことで、やるべきことが変わるのも当たり前のことだ。伝えることが変わるのも当たり前のことだ。アイドルがよく「ファンの喜ぶ顔を見たくて頑張ってる」みたいに言うけどあんなもん嘘だからな。当たり前だけど。

 

アイドルのファンは盲目的で頭のネジが108本は抜けたいかれポンチばかりだから、「僕らのために頑張ってくれてるんだ!」って泣いて喜ぶけどそんなわけねーからな。アイドルの熱愛報道でギャーギャー喚く意味がまるでわからんわ。

 

アイドルがなんでアイドルを目指したかわかるか?ちやほやされたいからだよ。そんでそれなりに人気出てきた時にイケメン俳優にでも口説かれたらころっと転がって簡単に股開くに決まってんだろ。結局は誰だって「ファンのため」ではなく「自分のため」だ。

普通に考えりゃわかるだろ。と言うか、こんなこと言わなくてもわかっていながら見て見ぬ振りしてるだけだろ。どうせわかってんだからイケメンに抱かれてるアイドルを黙って応援してろ。

あれ?これアイドルファン批判の記事だって?また路線ずれたな。このくだりいい加減めんどいか。

 

 

なんなの?もはやただのリア充じゃん。インスタやれ。

Twitter陰キャが楽しいふりをするところだろ。リア充がガチで楽しそうな記事をツイッターにあげるな。

 

当たり前だけど、今のスタンスを最初からやっていたらヨッピーさんは今ほど売れていなかったと思う。なんか今は単純にリア充がネットで遊んでる感じだもん。

インターネットでリア充が売れた例ある?

 

最初、自身の企画力を武器にしっかり地位を築いたからこそ、今自分のやりたいことをやれてるんだろうなと思うし、今の立場だからこそやるべきことがあって、それをやってるんだろうな。SPOT見ると旅行行きたくなりますね。でもお金ないので誰かお金ぶん投げてくれ。

 

本日は以上。

それでは。