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7万円のコートと、たった3日の優越感

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大金をかけて手にできるものなんて、たった数日の優越感と優越感に浸っていた恥ずかしさだけ。今日はそんなお話。

 

 

 自分の中ではとても高いコートを買った

今年の冬。

それまで着ていたコートを捨てて新しいコートを買った。

 

それまでは、2万円以下のジャーナルスタンダードのコートを着ていたのだが、同じようなコートを周りの人もみんな着ていることが嫌になり、ちょっと奮発して7万円の新しいコートを買った。

 

コートを買うときに、僕はなんとなくこのコートを買えば、周りからの目が変わる。「あいつはセンスがある」だとか、単純に「かっこいい」だとか、そういう目で見てもらえるんじゃないかと期待していた。

 

購入したその日、家に帰ってクローゼットの中の色々な服と合わせてみた。鏡とクローゼットを行ったり来たり、「明日からこれを着て行こう」とウキウキしていた。

 

翌日そのコートを着て会社に向かった

同僚からは「コート買ったんですね」と声をかけられた。 他の同僚からも、「いいコートだね」なんて言われて、優越感に浸った。

 

会社のコート掛けラックにかけながら、心の中では、「お前らの安物のコートとは違うんだよ」なんてことを思った。

 

優越感は3日でなくなった

翌日はまだ、数人から「高そうなコートだね」なんて言われて、優越感に浸っていた。

ラックにかけるときには変わらずに、「お前らの安物のコートとは違うんだよ」なんて思っていた。「いくら?」と聞かれれば、「7万した!」と嬉しそうに答えていたと思う。聞かれなくても「7万円した!」と言っていたかもしれない。

 

購入から3日後、いつも通り同僚と話していたときに、ふと同僚から言われた。 「上司が新しいコートを10万円で買ったらしいよ。」と。

 

僕は思った。【たかがコートに10万円もかけるなんてバカみたいだな】と

 

…。

あれ?

 

優越感は単なる勘違いによるものでしかない

人は優越感に浸るためにお金を使う。

例えばヴィトンだとか、シュプリームだとか、ハイブランドがある。Tシャツ一枚が数万円したり、一見するとなんでそんなに高いの?と言われるようなものが高額で売られていて、それを喜んで買う人がいる。

 

では買う人がなぜそれを買うのかと言ったら、優越感を得るためだ。

 

10万円のTシャツを着ているなんてすごいとか、かっこいいとか、思ってもらいたいと思って買う。そして、かっこいいと思ってもらえていると思って優越感に浸る。

 

ただ、僕の考えで言えば、ハイブランドを身にまとっている人を見ると、自分のセンスに自身がないからブランドの名前を使って格好良さを演出してるんだな。と思ってしまう。

他の人がどう思うかはわからないけど、案外そんなもんだと思う。

 

その人を喜ばせるために「かっこいいね!」なんて言うけれど、本心では「Tシャツに10万円かけるなんて頭悪いな」などと思う。

 

こちらが「かっこいい」と思ってもらいたくて高い金を払っても、結局はそんなことは思ってもらえなくて、本人は単なる勝手な勘違いで優越感に浸る。

 

何が言いたいのかというと、僕が7万円のコートを買って気づいたのは、優越感なんて、単なる勘違いでしかなかったってことだ。

 

僕が7万円のコートを買ったときには、「これで違った自分を演出できる」とか、単純に「かっこいいと思ってもらえる」「周りからの見る目が変わる」と思っていたけれど、10万円のコートを買った上司を見ても、上司に対する見る目なんて変わっていないし、上司を尊敬することなんてなかった。

 

人はみんな周りと差をつけたい

僕も、きっとあなたもそうだと思う。人はみんな周りの誰かと比べ合って、競い合って、自分という存在を誇示し合っている。

 

だから、自分が優位に立ったと思うと優越感に浸れる。そして優越感に浸るために色々なものに金をだす。

 

でも、例えばブランドなんてものは、優越感に浸れると言う人の感情をマーケティングに乗せて出来上がったものだ。つまり「勘違い」を効率的にしやすくしたものでしかない。

 

結局勘違いさえできれば人は満足できるのだ。

 

だったら高い金を出す必要もない。逆に言えば、人よりも自由な時間が多いとか、人よりもYouTubeを見る時間があるとか、たったそれだけのことでも優越感に浸ることはできる。

 

多く人は、この優越感のために高い金を使う。

優越感を得たいがために、必死でお金を稼ぐ。そして人生を消耗していく。ただ、上記の通り、優越感を得るためだったら、本来お金は必要ないんじゃないだろうか?

 

優越感なんて結局は勘違いだ。

見栄を張ったところで、相手が本当はどう思っているかなんてわからない。

だったら勘違いのために、必死でお金を稼ぐよりも、もっと楽をして満足できる道はあるんじゃないだろうか?

 

今日はそんなところで。

 

この記事で、少しでもあなたが嫌な事を我慢しなくて済むようになればいいなーと思っています。

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