男湯を掃除するおばさんの気持ちについて
先日スーパー銭湯に行ったんですが、そこでちょっと違和感を感じました。
というのも、もはや当たり前のようになってることだけど、おばさんが普通に男湯に清掃に入ってるんですよね。なんとなく当たり前に感じてるけど、よくよく考えてみると、異常なことですよね。
だって、もしおっさんが女湯に清掃に入ったら犯罪でしょう。
もし若い女の子が男湯に清掃に来てもかなり気まづいでしょう。
おばさんだけが許される特権的な行為なんですよ。なぜ、おばさんにだけ許されるのだろうか?
おばさんはどんな気持ちで男湯の清掃をしてるのだろうか?
おばさんはどんな気持ちで、男の裸を見るのだろうか?
今日はそんな疑問を考えていこうと思います。
おばさんって性への関心が消え去ってるように扱われてね?
なぜ、おばさんだけが、異性の裸が丸出しの男湯に入ってこれるのでしょうか?
これを紐解くにおいて、おばさんに対する世間のイメージが重要になってくる。男にとって、おばさんとはどんな存在なのでしょうか?
問1.男はおばさんに性欲が湧くのか?
この疑問を紐解くのに、なぜ若い子は入ってこれないのか?を考える必要があります。
その答えは単純でしょう。男にとって性の対象である若い女性が入ってくることで気まづさが生まれるからです。男とはとても単純なもので、「若い女」というだけで、下半身に響くものがあります。もちろん若さにも限度はあるのですが、高校生ぐらいなら余裕というそうが大半な気がします。つまり、性の対象である相手に、下半身を見られることに抵抗感がある。ということです。
それに、若い女は、若い男の下半身を見ている可能性もあるため、少なからず、他の下半身にも興味を持っている可能性を、男側が想像することも要因の一つの気がします。
これにより、若い女が入ってこないことはわかります。
問2.なぜおじさんは女湯の清掃ができないのか?
男女平等が声高に叫ばれる中で、ここだけはあまり語られないんですが、おばさんは男湯に入れるのに、なぜおじさんは女湯に入れないのか?という問題が生じています。
これはとても単純で、男の性欲は何歳になってもなくならないというイメージがあるからでしょう。
以前こちらでも書いた通り、確かに男は何歳でもジイをしているようです。
だから、男が女湯に入ると、女性が性的な目で見られる可能性が生じるという懸念から、おじさんが女湯に入れないのは納得ができます。
では、おばさんは、男を性的な目で見ないのでしょうか?
ここが問題なのですが、なぜかイメージとして、おばさんは「性への関心」は消失していると思われているような気がします。確かにジジイがエロビデオを買う姿はよく見ますがおばさんがエロ本を買う姿は想像もできません。
ですが、こちらをご覧ください。
男の性欲は女性を凌駕しているように見えますが、30歳半ばから50歳手前にかけて、女性の性欲は男性を超えます。おばさんの清掃員では、50歳ぐらいのかたもいるように感じます。
さらに、女性が50歳を過ぎたところで、よく見て欲しいポイントですが、決して0にはなっていないということです。
つまり、いくつになろうと、性欲は0にはなっていないということ。
上記表を元に考えれば、少なからずおばさんは、男湯で何か感じるものがある程度には、性欲はあるということです。
喜代子の場合
例えば、一人のおばさんがスーパー銭湯に努めたとします。名前は喜代子。
最初は見習いとして、雑務に追われるでしょう。ところがある程度慣れた日、上司に男湯の清掃を命じられます。「貴代子、君には今日から男湯清掃に入ってもらう」と。
喜代子は当然、過去に男湯に突入したことはありません。今まで女性として生きてきて、男の裸を堂々と見ることなんて、恋人以外にはないでしょう。だから間違いなく戸惑うはずです。おばさんは男の裸に興味がないように扱われてるけど、それは世間的な扱いであって、本人は絶対戸惑うと思うんです。
だって、そのおばさんだって、生まれた時からおばさんなわけじゃないんですから。
喜代子にだって、幼稚園時代があり、小学生時代があり、中学、高校、もしかしたら女子高、女子大なんかを出てるかもしれない。
初恋があって、叶わぬ恋があって、不遇な恋愛だってあったことでしょう。
**回想**
8月の下旬。高校が夏休みの今日。貴代子は緊張していた。
初めてできた彼氏、源蔵に「今日、親が旅行してて家にいないから遊びに来ない?」と誘われていたからだ。喜代子はそれまで男性の家に遊びに行ったことなどない。もちろん初体験もまだだった。
(もしかしたら今日…)
そんなことを思いながら、喜代子は前日に、隣町のデパートに少し奮発してた下着を買いに行った。お姉ちゃんにからかわれたりもしたけど、自分では可愛い下着を買えたと思っていた。もちろんその下着は、自分のためのものではない。源蔵に見せるための下着だ。
(今日、私はついに大人の女になるのか…。)
喜代子は不安と興味で、寝ることができなかった。
源蔵の家に向かう喜代子。バッチリ昨日買った下着も着けてきた。
普段よりも少し化粧に気合いが入ってしまったかもしれない。
(源蔵に変に思われないかな…。)そう思いながら歩を進めた。
「喜代子。いらっしゃい。」
源蔵は笑顔で迎えてくれた。
二人で並んでテレビを見ていた。もちろんテレビになんて全然集中できない。きっと源蔵もそうだと思う。
不意に源蔵が手に触れてきた。
(あ…)
喜代子は嫌と思われないように、お返しに軽く源蔵の指を撫でた。
撫で返してくる源蔵。源蔵が喜代子の顔を覗き込んだ。
目を瞑る喜代子。唇を重ねるタカシ。
…
こうして喜代子の初体験は終わった。
喜代子は思った。(下着…。すぐ脱がされちゃったな…)
***
なんですかこの話?
おばさんの初体験でもちょっとドキドキしますね。
おばさんにだって、男にドキマギした時期はあるはず
要はね、おばさんにだって、こーゆーことはあったはずなんですよ。
そんな喜代子も、今では平気な顔で男湯の清掃している。
絶対最初は男湯に突入することに恥じらいがあったはずなんです。
いや、今でももしかしたら少しのドキドキはあるかもしれない。
だって、あの時みた源蔵の体は、あんなにも力強く私を抱いてくれたんだから。
源蔵と似たような体に、源蔵の面影を思い起こすかもしれない。
**回想**
喜代子はタカシとは結局1年程度で別れてしまった。
あれから高校を卒業し、源蔵は東京の大学に進学し、喜代子は地元の女子短大に進学した。
卒業以来源蔵には会えていない。
最初は毎日必ず電話をくれていた。
だけど、大学で飲み会が頻繁にあるらしく、徐々に電話の回数は減ってきていた。
喜代子も薄々感じていた。
(こんな関係、いつまでも続かないよね…。)
それから数日後、源蔵から1週間ぶりの電話がきた。
喜代子は少しの不安を感じながら電話に出た。
「ごめん。こっちで好きな人ができた。」
源蔵は正直に伝えた。喜代子も、なんとなく察していたから、覚悟は決まったいた。
「うん。いいよ。私のことは気にしないで。でも、その子に振られたら承知しないんだから。」喜代子は精一杯強がって、気にしていないふりをした。
(こうやって、自分に嘘をつけないところが、好きだったな…。)
喜代子は涙を堪えながら電話を切った。
それから喜代子は何人かの男と付き合い別れを繰り返し、社会人になった後、同僚の和夫と結婚した。それから子供もでき、一見すると順風な結婚生活を送っている。喜代子の本当の気持ちは、和夫にはない。和夫は本当にいい人だ。だけど、それだけだ。和夫もなんとなくそのことは気づいていた。
そんな毎日を続けながら、子供が成人し、家を出た。
喜代子は人生に退屈していた。夫婦の共通の話題となっていた子供が家を出たことで、家で会話は減った。でも、多くの友達がいるわけでもない喜代子は、何か変わることを期待して、それまで勤めていた会社を辞め、新たにスーパー銭湯に努めた。
そして今日も、男湯の清掃に入る。
そこにやってきたのは、私の初めてを捧げた男、、、源蔵だった。
***
喜代子ーー!!
いいですかみなさん。喜代子を性欲のないただのおばさんだと思わないでください。
喜代子だって、性に興味津々だった過去はあるんです。そして…今でも…。
ところで、おばさんてもし知り合いのおじさんが男湯で裸になっていても、なんのリアクションもないんですかね?
今日はこんなところです。
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